無事に美容専門学校に入学したら国家試験の対策と勉強をやると同時に、就職先も探さなければなりません。
どういうサロンに就職するか、どこのサロンに就職するか悩みも様々だと思います。
大手のサロンと個人サロンの違いって何だろう?
やっぱり大手のサロンとなると内定もらうの難しいよね…?
早くスタイリストデビューしたい!大手サロンと個人サロンのカリキュラムの違いは?
初めての就職は不安だらけだけど大丈夫!ひとつずつ解説していきますね。
就職への不安は学生のほとんどが抱く悩みですが、この記事を読めば不安も疑問もまとめて解消できます!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
目次
美容業界の就職活動について
美容専門学校は大体が2年制です。
そして美容学生の就活時期は早い人で1年生の夏から始める人もいますが、ほとんどの人が2年生の春から始めます。
ちなみにですが筆者は1年生の冬ごろから就活を始めました。
ここでは就活開始から内定までのスケジュールを、美容業界とその他の業界ごとに詳しく解説していきますね。
1.美容業界の就活とスケジュール
筆者も美容学生の時は同級生のみんなと就活を頑張ってきましたが、どの方法で就職したいサロンを見つけるか、この業界での就活は人によって個人差があると言っても間違いないでしょう。
どんな感じかは下記の通りです。
・最初から働きたいサロンが決まっており、内定を目指す人。
・学校に届いた求人票から探して内定を目指す人。
・ホットペッパービューティや美プロなどのネットを見て、お客さんとして偵察してそこから内定を目指す人。
ここまでは個人差がありますが、下記のstepは内定獲得までのスケジュールで、こちらはほとんどの場合で共通しています。
1step.就職したいサロンを決めたら電話やメールでサロン見学の予約を取る。
ネットや求人票だけではそのサロンのことはまだまだ分かりません。
お客さんとして訪問する人もいれば、実際に足を運んで雰囲気を感じてみる美容学生が多いです。この段階でやっぱり違うなと感じて他のサロンを探す人もいますし、このサロン見学自体をしない人もいます。
2step.インターンで職場体験
就職したいサロンで就活者向けにインターンを実施していれば参加します。このインターンへの参加することが大手のサロンの求人条件に多いです。インターンを実施していないサロンも多いのでここは個人差があるようです。
3step.面接・技術試験
大手のサロンだと書類選考からということもありますが、ほとんどのサロンは面接からです。
1次面接のみのサロンもあれば、2次面接、3次面接、社長面接があるサロンもあります。
面接を無事通過することができたら最後に技術試験を実施するサロンもあります。
4step.内定
内定をもらったら後は美容師国家試験に合格するだけです。
せっかく内定をもらっても美容師国家試験に不合格になると、内定取り消しもあるのでそうならないように気をつけてくださいね。
美容業界の就活とスケジュールはまとめる下記の通りです。
・サロン見学は必須ではなく希望者だけ自身でアポをとって実施する
・インターンは実施するサロンと実施しないサロンがある。
・選考は1回の面接だけのサロンもあれば、3次面接と実技試験ありとハードなサロンもある。
ちなみに僕の美容学生の時の就活スケジュールは1回の面接のみでした。
その後2回転職をして現在勤めているサロンは3社目ですが、全て1回の面接のみで話す内容もお堅い感じでなく雑談のような面接でしたよ。
2.その他の一般的な就活について
その他の業界の一般的な就活スケジュールですが、3月に会社説明会、6月から面接や選考開始。
ただ企業によっては独自のスケジュールで新卒採用選考を進める企業もあります。
次に一般的な就活スケジュールの内定までの流れを解説します。
1step.大学3年生・大学院1年生・短大1年生の6月は就活準備期間
まずは自分が将来何をしたいか、何に興味があるか、企業研究やインターンシップへの参加を進めましょう。並行して自分の業界適正や特徴を把握する自己分析を進めることも大切です。
2step.大学3年生・大学院1年生・短大1年生の3月から会社説明会スタート
これまで進めてきた自己分析をもとに、興味を持った企業に「御社に興味がある」という意思表示のプレエントリーをします。会社説明会に参加し情報を集めます。
3step.大学4年生・大学院2年生・短大2年生の6月から選考開始
選考が始まって徐々に内定をもらう学生が出始めます。あくまでも自分にマッチした企業に出会うことが目的です。1年を通して採用を継続している企業もあるので納得できるまで就活に取り組んでいきましょう。
4step.大学4年生・大学院2年生・短大2年生の9月以降内定式
ほとんどの企業が10月1日以降に内定式を行います。
3.美容業界とその他一般企業の就活の違いは?
どちらの業界も内定をもらうという目的は一緒ですが、そこに至るまでの過程は異なります。
どういった違いがあるか解説しますね。
・美容学生は入学する前から将来やりたい仕事が決まってるが、大学生・大学院生・短大生は入学してから将来やりたい仕事を探す人、もしくはおおまかに興味のある業界は決まってるが、詳しくは決めてなくてこれから探す人が多い。もちろん最初からやりたいことが決まってる学生もいる。
・美容学生は入学してから就活を始めるまでの期間が短く、スケジュールが密になっている。大学生・大学院生・短大生は入学してからゆっくりと考えることができる。
・美容学生の進路はほとんどが美容業界ですが、大学生・大学院生・短大生の進路は幅広い。
・美容学生の就活は短期決戦だが、大学生・大学院生・短大生の就活少し長期決戦である。
共通して言えるのは将来なりたい職業が美容業界であっても、その他の業界であっても事前に準備しておくことが大切でしょう。
大手サロンに就職するメリット・デメリット
続いて大手サロンに就職した際のメリット・デメリットについて解説していきましょう。
大手サロンに就職するメリット
1.同期ができる
個人店のサロンと比べると同じ時期に入社する人数が多いので、自然と同期が多くなります。
切磋琢磨して働くことができ、入社したてで辛いアシスタント時代も助け合いながら乗り越えることができます。
2.研修制度が整っている
アシスタント期間はもちろん、スタイリストになってからも技術面や接客面のセミナーなどを積極的に取り入れているため、美容師としてスキルアップにつながるでしょう。
3.福利厚生が充実している
大型店では社保完備をはじめ、様々な手当てを設けていることが多いです。バースデー休暇や長期休暇、育児休暇などが充実していて長く働く上での重要な判断材料となります。
4.キャリアアップのチャンスがある
最初はスタイリストとして経験や実績を積んだら、マネージャーや店長もしくは本社勤務という違った働き方ができるでしょう。
5.スタイリストが多いのでいろんな先輩から学ぶことができる。
大手サロンとなるとスタッフの人数が多いので、働く先輩たちを見て学んだり教えてもらったりと成長するスピードも速いし、質の良い学習ができるでしょう。
大手サロンに就職するデメリット
1.退職率が高い
スタッフの人数が多いということは定着率が悪いとも言えます。人間関係の問題や給与に不満があるなどが原因なことが多いです。
2.忙しい
大手サロンとなると来店されるお客様が多いです。特に土日や祝日は休憩する暇もないくらい忙しいです。
3.競争が激しい
同期や他のスタッフは全員ライバルです。そのことが切磋琢磨できることもありますが実績や数字が評価されるので精神的にも肉体的にも疲弊することが多いです。
個人サロンに就職するメリット・デメリット
続いて個人サロンに就職した際のメリット・デメリットを解説していきます。
個人サロンに就職するメリット
1.アットホームな環境である
大手サロンと比べるとピリピリした空気が少なく、和やかな雰囲気のサロンが多いです。
スタッフの人数も少ないので、人間関係が悪化することも少ないです。
2.自分のペースで成長できる
大手サロンだと先輩スタッフに急かされたり周囲の同期たちと比べてしまいがちで、焦りの気持ちを抱いたまま、頑張らないといけない空気になりがちです。個人サロンであれば同期も少ないので自分のペースで成長することができます。スタイリストになった後も売上は意識する必要はありますが、競争や入客争いが起こることも少ないので精神的にも安定して働くことができます。
3.お客様をマンツーマンで施術することができる
予約状況にもよりますがシャンプーやカット、カラーなどの施術を最初から最後まで担当できるのでお客様の定着率にもつながるでしょう。
個人サロンに就職するデメリット
1.福利厚生が充実していない場合がある
社会保険や雇用保険などの各種保険に加入してもらえないことも少なくありません。スタッフの人数が少ないので休日も少なかったりと、店長がやり方を決めるので店長次第ということもあります。
2.安定していない
美容室の閉店確率が80%以上というデータが出ておりますが、その大半が個人サロンです。
就活する際はその点も肝に銘じておくと良いでしょう。
3.求人が少ない
個人サロンはスタッフの人数が少ないので欠員が出ない限り、求人が出ることはないでしょう。
4.業務内容が多い
スタッフの人数が少ないので掃除や洗濯などの雑務も自分でやる必要があります。
自分に合ったサロンの選び方とは?
ここまで大手サロンと個人サロンのメリット・デメリットを解説してきましたが、「自分に合うサロンはどっちだろう」と悩むこともあると思います。
現役で美容師をしている筆者が大切な4つのポイントを解説していきます。
1.どんな美容師として活躍したいか
自分のペースで働きたいのか、ライバルたちと切磋琢磨して働きたいのか、様々なタイプの美容師さんがいます。その上で自分はどっちが合ってるのか見極める必要があります。
2.サロンに希望する条件を決める。福利厚生や給与など。
働く上での労働条件は大切です。「休日は月何回欲しい」「給料は何万円は欲しい」など。
「これだけは譲れない」という優先順位をつけておくといいでしょう。それさえ決めればサロンの選び方も分かりやすくなるはずです。
3.何年くらいでスタイリストになりたいか、カリキュラムを確認しておく
就職してスタイリストになるまでの期間ですが大手サロンは遅く、個人サロンは速い傾向にあります。
自分の美容師としての将来設計を事前に組み立てておくと良いでしょう。
4.オーナーの経営方針は自分に合うかどうか
興味のあるサロンのホームページを見たり、実際にサロン見学した際にオーナーの話をしっかり聞いて共感することができるのであれば、大手サロンと個人サロン関係なくうまくやっていくことができるでしょう。もちろん上記の1〜3の内容も一緒に考えてくだいね。
つまり自分にとって譲れない条件を決めてそれに沿って行動することが大切!ということです。
皆さんの就活を応援してます!!頑張ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか。これから美容師になろうと就活している学生さんの助けになれれば嬉しいです。
就活はとても大切なことなのでじっくり考えて後悔のない選択をしてくださいね。
この記事を書いた人
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1994年9月22日生まれ。福島県出身。
美容専門学校を卒業し20歳で上京。
美容師歴8年でオーガニックとヘッドスパ専門のサロンで勤務しています。
アンチエイジングを意識したカウンセリングと施術を心がけており、ありがたいことにリピーターさんも多数で、忙しい毎日を送らせて頂いております。
美容師と兼業でWebライターとしても活動しております。
美容をテーマにした記事を執筆していて、読者の皆様にとって有益な情報を発信していきます!
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