美容専門学校を卒業して国家資格も取得することができたら、やっと美容師として働くことができます。
しかし、美容師になれたからといってすぐにお客様のカットやカラー、シャンプー等ができるわけではありません。
入社したらアシスタントから始めて、スタイリストを目指します。

美容師A

そもそもスタイリストとアシスタントって何なの?

そう思う方も多いと思います。
この記事ではスタイリストとアシスタントの違い、それぞれの役割について解説していきます。

スタイリストとアシスタントの違いとは?

普段何気なく行っている美容室ですが、どこのお店でも必ずアシスタントスタイリストという役職が存在します。
その美容室の従業員ではない第三者からパッと見ても、誰がアシスタントで誰がスタイリストか分からないことが多いです。
ではそのアシスタントスタイリストとは何なのか詳しく見ていきましょう。

アシスタントって何なの?

アシスタントとは自身が主担当でお客様のカットやカラー、パーマ、縮毛矯正などができる一人前になるまでの準備期間・下積み期間の従業員のことです。一般的には見習い、研修生と言われることが多いです。
アシスタントとはいっても美容師国家資格は保有しているので、お客様を担当することは可能ですが技術不足です。
そのため最初は先輩スタイリストのサロンワークを見て学んだり、営業後に練習をしてスタイリストになることを目指します。
スタイリストになるまでにかかる期間は早い人で1年半じっくり学ぶ人であれば4〜5年くらいかかります。
早ければ良いというわけではないで焦らず自分のペースでスタイリストを目指すと良いでしょう。

スタイリストって何なの?

スタイリストとは自身が主担当でお客様のカットやカラー、パーマ、縮毛矯正などの施術を行える従業員のことです。
スタイリストになりたての時はお客様が少ないので、施術を最初から最後までひとりで行うことができます。ですが徐々にお客様も増えてきてひとりでこなすのが難しくなってくるので、アシスタントのヘルプを受けて業務をこなしていくことになります。
営業時間外ではアシスタントの練習を見たりして、後輩の育成もします。

スタイリストになるまでの道のり

ではアシスタントからスタイリストになるためにはどうすればいいのか。詳しく解説していきますね。

step1.最初はシャンプー練習から

入社して最初に習得する技術はシャンプーです。お店によってシャンプーのやり方は異なりますが、気持ち良いシャンプーができることを目指します。
ただ洗うだけでなく、カラーやパーマなどの薬剤をしっかり落とすことも兼ねています。洗い残しで頭皮トラブルに発展したら大変なので、しっかりと技術を身につけます。
同期や先輩の頭をシャンプーさせてもらってOKをもらえたら、やっと入客することができます。
シャンプーがうまい人はカットもうまくなる!とよく言われるので頑張りましょう。

step2.カラーの塗布

シャンプーができるようになったら、次に習得する技術はカラーの塗布です。
カラーの塗布には白髪染め(塗布量が多め)おしゃれ染め(塗布量が少ない)があり、カラー塗布の基本となります。応用としてハイライト、ブリーチの塗布もあります。
マネキンの頭を練習で使い、慣れてきたら練習台になってくれるカラーモデルさんを読んで、実際に人頭で練習をしていきます。無事に合格をもらえたら、先輩スタイリストのヘルプという形でお客様の頭をカラー塗布していきます。

step3.縮毛のお客様のヘルプをするストレートアイロンワーク

縮毛矯正の施術をする際の工程にストレートアイロンがあります。
「なんだアイロン通すだけ?簡単じゃない?」と思う方もいるかもしれません。
実際はとても難しいです。髪の毛を引き出す角度引き出すときの毛量アイロンの温度など気を配らなければならない箇所が多いです。少しでもミスれば「クセが伸びてない!」「チリチリになった!」というトラブルにも発展します。
カラー塗布の練習と同じく、マネキンと人頭を使って練習をします。

step4.パーマの巻き方の練習

パーマの巻き方はオールパーパス、スパイラル、ミックスなど数種類あります。
お客様によって頭の形や髪質が異なるので、対応できるように知識と技術を身につけます。
練習方法はこちらもマネキンと人頭を使った練習になります。

step5.カットの練習

最後になりますが、いよいよカットの練習に突入です。
パーマと同じく、頭の骨格や髪質に合ったスタイルがカットできるようにします。
カットスタイルの種類はとても多く身につけるのはとても苦労するかもしれません。
ですが、自分で考えて作ったデザインを喜んでもらえると考えたら楽しいですよね。

番外編.アシスタント期間のサロンワークについて

アシスタント期間はカラーや、アイロン、シャンプーなどのヘルプしますが、仕事はそれだけではありません。
タオルやクロスを洗濯したり、掃き掃除したり、買い出しに行ったりとやることはたくさんです。
営業前のお店に早めに出勤したら練習して、サロンワークをして、営業後はまた練習です。
とても大変な期間ですがスタイリストになるための経験値になり得ることばかりですので楽しんでくださいね。

認定スタイリストとは?

スタイリストになって数年〜数十年ほど経験を積んだら、美容室だけでなくコンテストやコミュニティ活動などさまざまなフィールドで活躍する美容師さんもたくさん存在します。
代表的なものでいえば認定資格を持つスペシャリストであるステップボーンカットの認定スタイリストです。

「人と地球にやさしい美容を提供すること」を使命としています。

技術力ももちろん高く

・ボリュームコントロール自在
・持ちが良い、くせ毛を生かせる
・小顔に見える
・お手入れ簡単

などの声があり、とても評価が高いようです。
美容師としてのスキルが高い、環境に優しい取り組みをしているなど憧れてしまいますよね。

スタイリストになった後の進路は?

アシスタントからスタイリストになることができたなら、スキルをちゃんと身につけた状態です。
いろいろな働き方はありますが最初は勤めているお店で2〜3年ほどは、スタイリストとして腕を磨き経験値を積み上げていくといいでしょう。
スタイリストなったらできる働き方は美容師としての働き方はもちろん、別の働き方もあります。
以下の通り解説していきますね。

1、美容師として正社員、業務委託、面貸しなど雇用形態を選べる

・正社員
会社から保証があり、売り上げ成績が悪くても一定の給与をもらうことができます。
ひとつの会社で昇格を目指し、トップスタイリスト、店長、マネージャーなどの役職に就くことも可能です。

・業務委託
いわゆるフリーランスです。契約している会社が集客をしてくれることがほとんどで、指名客やフリー客をひたすや人数を担当して売り上げを上げていきます。
給与は自身の売上総数によってもらえる金額が変わります。会社によって売上の還元率が異なり、45%〜85%がほとんどです。頑張れば頑張るほど結果が反映される働き方ですね。

・面貸し
面貸しの募集をしているお店のひとつの席を借りてお客様を担当します。
フリーランスですが業務委託と違って難易度は高いです。
自分で集客をしなければ始まらないので、売上に繋げるまでが大変です。
面貸しとして働くことに向いている人は、今までの積み上げで指名客が多くSNSでの発信もきちんとしている人が向いていると言えるでしょう。
他にも本業は別に就業していて、お小遣い稼ぎでたまに勤務する人もいます。

2、転職をしてネイリストやアイリスト、スパニストを目指す

女性がほとんどですが美容師免許を活かして美容師からネイリストやアイリスト、スパニストに転職する人が多いです。美容師のスキルとは異なるため、少々時間はかかりますが同じ美容業界なので楽しんで働くことができるでしょう。

3、美容メーカー、美容ディーラーに転職をする

美容師として培った知識を活かして、転職する人もいます。
美容室で使うシャンプーやトリートメント、スタイリング剤などのアピール、営業をして商品を買ってもらいます。

4、ヘアメイク、福祉美容師を目指す

会社雇用やフリーランスのヘアメイクに転職したり、福祉関係の資格をとって福祉美容師を目指す人も多いです。ヘアメイクは芸能人を担当したり、一般のお客様を担当したりと客層は幅広いです。
福祉美容師は主に外出が難しい高齢者や障害者のいる施設に出張してカットなどの施術をします。

美容師というと美容室でしか活躍できないと思う方もいるでしょう。
しかし、美容師としての可能性はとても幅広くさまざまな舞台で活躍することができます。
美容師免許は生涯有効です。年齢に関係なくスキルさえあればずっと活躍することができるのです。
とても夢のある職業ですよね。

まとめ

いかがでしたか。せっかく美容師になったのですから楽しんでくださいね。
美容師のお仕事は覚えることが多く、最初は戸惑うことも多いと思います。
ですが最初のアシスタント時代さえ頑張って乗り越えれば、その後は安泰で充実感のあるお仕事ができるでしょう。
皆さんの活躍を応援してます。

この記事を書いた人

大島 浩嗣
大島 浩嗣(美容師歴8年・オーガニックとヘッドスパ専門)
1994年9月22日生まれ。福島県出身。
美容専門学校を卒業し20歳で上京。

美容師歴8年でオーガニックとヘッドスパ専門のサロンで勤務しています。

アンチエイジングを意識したカウンセリングと施術を心がけており、ありがたいことにリピーターさんも多数で、忙しい毎日を送らせて頂いております。

美容師と兼業でWebライターとしても活動しております。
美容をテーマにした記事を執筆していて、読者の皆様にとって有益な情報を発信していきます!

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