これから働いていくのなら「この仕事の収入はどれくらいなんだろう?」と考えることは多いはず。
これまでの記事で美容師に関することを書いてきましたが、では「美容師の収入は?」と気になると思います。
また、美容師は転職率が高い職種とも言われています。
転職したらまた美容師をするのか、もしくは異業種で働くのか気になるところですよね。
疑問点は多いと思いますが、しっかりと解説していきますね。

美容師の収入は?スタイリストとアシスタントでどれくらい違う?

まずは美容師の平均月収と平均年収を見ていきましょう。

男性美容師の平均月収女性美容師の平均月収男性美容師の平均年収女性美容師の平均年収
29.4万円23.8万円358.76万円290.77万円

令和4年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によるデータ結果です。
男女で収入差があるのは統計データの平均年齢が男性の方が高いことが関係しているようです。
あくまでもこのデータの数値は平均値なので女性美容師でも収入が高い方はたくさんいます。

経験や年齢によって美容師の収入に差はある?

美容師は年齢=経験になることがほとんどですので年齢を重ねるにつれて腕も上がるので収入も高くなります。
では美容師の経験年数による収入をみていきましょう。

美容師歴1〜4年美容師歴5〜9年美容師歴10〜14年美容師歴15年〜
201.4万円290.9万円346.6万円416.4万円

美容師になりたての頃の年収はだいたい200万前後になります。
その後の成長スピードは個人差がありますので、美容師歴5〜9年で年収400万越えする美容師もたくさんいます。
スキルや集客力などの努力次第では年収500万〜900万を達成することは可能なので夢がありますよね。

美容室や会社の規模の大きさによって美容師の収入に差はある?

次に働く美容室の規模によって年収に差があるのか見ていきましょう。

従業員数5人〜99人従業員数100人〜999人従業員数1000人〜
302.9万円324.1万円333.4万円

若干規模が大きい方が年収が高いですが、基本的に美容師は個人の実力で評価されます。
個人のスキルを磨けば年収も上がっていくことでしょう。

役職による収入の違いはどれくらい?

美容師には、アシスタント、スタイリスト、店長・ディレクター・マネージャーなどの役職があり、収入にも違いがあります。
それではどれくらいの違いがあるか見ていきましょう。

アシスタントスタイリスト店長・ディレクター・マネージャー
月収12〜20万円月収21〜40万円月収29〜50万円
年収150〜250万円年収250〜480万円年収350〜600万円

アシスタントの収入は一昔前はとても低い傾向にありました。しかし最近の求人では新卒でも20万円越えに設定する美容室も多いようです

ひろ

ちなみに僕がアシスタントの頃は
・月8日の休日
・勤務時間9時間前後
・営業時間後に自主練習
・月収23万円
という勤務体制でした。

美容師の働き方・雇用形態について

美容師の働き方はいろいろありますので解説していきますね。

正社員

美容師としての一般的な働き方で、美容専門学校を卒業したばかりの新卒の美容師は正社員から始まります。
アシスタントとして見習い期間を経て、スタイリストを目指します。
順調にいけば店長やマネージャーなどの幹部クラスにまで上り詰めることも可能です。
美容国保や社会保険などの福利厚生も充実しているところも多く、休日は月に8日ほどの美容室がほとんどです。
同僚と切磋琢磨してスキルを磨くこともできますし、自分のペースでスキルを磨くことも可能です。

業務委託

フリーランスとしての働き方になります。フリーランスと言っても働き方が正社員と似ています。お店と契約を結んでお客様を担当します。
固定客を持っていなくてもお店が集客してくれることが多く、正社員よりも歩合が高い傾向にあります。
デメリットとしては個人事業主になるので、経理の処理や確定申告を自分でやる必要があるので覚えておきましょう。

面貸し

こちらもフリーランスとしての働き方です。美容室の中の1席をレンタルしてお客様を担当します。
業務委託との違いは集客を全て自分でやらなければならないことや、材料費がかかることです。
スキルが高いこと、集客力があることが前提ですが自分で出勤時間、退勤時間を決められるので自由な働き方ができます。

シェアサロンで働く

2017年ごろから流行り始めた働き方で面貸しとほぼ一緒です。
ただなんと言ってもすごいのは売上に対する還元率がとても高いことです。
還元率が高めの業務委託では還元率40%〜60%がほとんどです。
しかし、シェアサロンの還元率は70%〜90%と業界でも屈指の高水準です。
美容師は拘束時間が長い・収入が少ない、ということで有名ですが、シェアサロンは自分で働き方を決められる・高収入なので、美容師の働き方改革と言われています。
売上から契約料・光熱費や消耗品の費用は引かれますが、それでも高収入を得ることができます。

転職するときに気をつけることは?

美容師として働いていると別の美容室や働き方、別の業界が気になることもあるでしょう。いざ転職するとなったら何に気をつけるべきか。解説していきますね。

美容室から美容室へ転職、フリーランスへの転向

まず美容室への転職ですが、何故転職するのか?をよく考えてください。
「なんとなく今の美容室が嫌になった」「うまくいかないのは環境のせいだ」「あの人が嫌いだから」などのマイナスな理由で辞めていく人たちがたまにいますが、正直もったいないです。
転職先の面接で「前の美容室はなぜ辞めたの?」と聞かれますし、再就職できたとしてもそのマイナスな思考を改めないと成長することはできません。

逆に「あそこの美容室のスキルを学びたい」「収入を上げたい・スキルアップしたい」などのプラスな転職は全然良いことだと思います。
もちろん何回も転職するのNGですが将来設計で必要ならどんどん行動していきましょう。

フリーランスへの転向ですが、スキルがある・個人で集客できるのであればフリーランスがオススメです。完全に実力主義なので、お客さまの数が多いほど収入も高くなりますし、やりがいもあるでしょう。
スキルまたは個人での集客のどちらかが不安に感じるのであれば、フリーランスはまだ早いと言えます。

異業界への転職

美容師をしていると「立ち仕事がつらい」「手荒れがひどい」などの理由で辞めざるを得ないこともあります。業界が変わると未経験への転職になるので、ある程度の準備期間が必要です。
何かしらのスキルや資格が必要な仕事であれば、そのための勉強をしなければなりませんのでハードルは高くなるでしょう。

スキルや資格が必要ない仕事やサービス業への転職であればある程度ハードルは下がりますが、未経験に変わりはないので事前に知識をつけておくなど準備はしておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。美容師は努力した分だけ結果が反映されるのでやりがいがありますよね。
求人サイトのリジョブのデータではフリーランスの割合が20%で決して少なくありません。
最近ではフリーランスへ転向する美容師が増えているので働き方が変わりつつあるようです。
自分に合った働き方を見つけて美容師ライフを楽しんでくださいね。

この記事を書いた人

大島 浩嗣
大島 浩嗣(美容師歴8年・オーガニックとヘッドスパ専門)
1994年9月22日生まれ。福島県出身。
美容専門学校を卒業し20歳で上京。

美容師歴8年でオーガニックとヘッドスパ専門のサロンで勤務しています。

アンチエイジングを意識したカウンセリングと施術を心がけており、ありがたいことにリピーターさんも多数で、忙しい毎日を送らせて頂いております。

美容師と兼業でWebライターとしても活動しております。
美容をテーマにした記事を執筆していて、読者の皆様にとって有益な情報を発信していきます!

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